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アメリカで妊娠高血圧症候群(Preeclampsia)になり、緊急で出産した話 ②

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アメリカで妊娠高血圧症候群になり、出産した話②

これまでの話はこちら→

 

翌朝8時頃から促進剤の点滴が始まる。

ナースがいつからエピデュアル(硬膜外麻酔)を打つのか何度も確認する私に笑って、今麻酔医が同じフロアで他の患者さんに処置しているから、その後ここに来るように言ってあげるわよ、と言ってくれた。

エピデュアル(Epidural)を打つタイミングは病院や先生によって多少違うらしい。

子宮口が少し開くまで待つ先生もいるそうなので、検診の時に確認すると安心。

 

ほどなくして麻酔医が来てくれて、処置の準備を始めた。アメリカで出産した友達から、「あの麻酔の注射が痛いんだよね〜」と聞いていたし、いざ打つ時にナースが私の前に来て、痛みで動かないように私の体を押さえているので、意識が朦朧としながらもちょっとビクビクしていたのだけれど、チクっとしただけで全然大丈夫だった。

 

私「え?全然痛くなかった」

麻酔医「あ、これはまだ部分麻酔をしただけよ。」

 

じゃあナースは部分麻酔だけのために私の体を押さえていたんだ...

アメリカはやっぱり痛みのコントロールがすごい。

 

ちなみに前の晩、点滴のために入れっぱなしの注射針が痛くて痛くて、ナースが手首に差し直してくれた。なんとその時も部分麻酔をしてくれたのだ。

ふと〜い点滴の針を入れて、グリグリ血管を探すのが痛かったのだけれど、小さい針の部分麻酔をしてくれたので全然余裕。

 

陣痛の痛みが始まる前に入れてもらったエピデュアルだけれど、陣痛が強くなるにつれ、痛みを感じるようになってくる。

ナースから、自分でボタンを押して薬剤の量を増やしていいと言われていたので、2度ほど押した。子宮が収縮している感じや痛み?は感じるけれど、耐えられる痛み。プッシュする時のためにそれ位を保つようにしていた。

 

陣痛が来ている間も、妊娠高血圧症候群のために、帝王切開になる可能性も十分あるとのこと。ドクターにギリギリまで分からないと言われていたけれど結局自然分娩をすることに。

 

痛みはコントロールされているけれど、マグネシウムの点滴のせいで目を閉じるだけで意識が飛ぶ。

すぐ寝るのだけれど、薬で眠らされている深い眠り。

 

ナースが何度も子宮口の開き具合を確認しにくるが、麻酔が効いているので全く痛くない。

 

私はぼーっとしていたので、何時にドクターが入ってきたのか覚えていないのだけど、ドクターがガムをくちゃくちゃ噛みながら入ってきたのは覚えている。

私は、え?と思ったのだけれど、主人はそれを見て、そこまでシリアスな状況じゃないんだ、とホッとしたらしい。

 

私の出産したNorthShoreは産婦人科(OBGYN)だけでも10人くらいは先生がいる。赤ちゃんを取り上げるのはオンコールの先生になるので、当日初めましてにならないように、検診の時に毎回先生を変えて予約をし、診察してもらった。

結局取り上げてくれたのは、韓国系アメリカ人の男性の先生。韓国人の友達曰く、その界隈では結構人気のある先生らしい。

 

先生が破水させて子宮の収縮に合わせてプッシュを始めるも、薬のせいでなかなか力が入らない。

そのうちに赤ちゃんの心音が低下してきたので、急いで鉗子を使うことになった。

 先生から、鉗子を使うと傷が大きくなるので術後痛いけどごめんね、と言われたけれどチョイスはない。(術後は本当に痛かった)

 

赤ちゃんが出てきてくれたけれど今度は泣かない。私はそれすら遠い世界のことのように頭がぼーっとしている。主人はとても焦って、処置を見ていたそう。

しばらくしてほにゃ〜と泣いてくれて一安心だった。ナースは赤ちゃんを私に抱かせてくれたけれど、正直パッと見、子ザルちゃんのようで、あったかい赤ちゃんは不思議な感じ。

 

しばらく抱っこするも、私はマグネシウムのせいでずっと吐き気がしていたので、ナースに「吐きそう....赤ちゃんの上に吐いたら大変だから返します」と全然抱っこを楽しむ余裕がなかった。

 

でも大変な事になるのはこれからだった。

 

続く...