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ハワイで甲状腺全摘出手術 ① -手術を決めた時-

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私は数年に渡り甲状腺亢進症(バセドウ病)を患っていて、メルカゾールを服用していたのだけれど、子供がもう一人欲しいかも、ということを主治医の先生と話すようになると、手術を勧められるようになった。

 

私の数値は、TSH以外はメルカゾールでうまくコントロールされていた。日本の甲状腺の先生に電話で意見を聞くと、日本では薬で治療していくだろうレベルだそうだけれど、妊娠したいならば手術してもいいかも、ということだった。

 

選択肢としてはアイソトープか手術かがあって、私としては体にメスを入れるよりもアイソトープが良かったのだけれど、周りの人を被曝させない為に必要な10日間の隔離はまだ小さい子供がいる私には現実的なオプションではなかった。

薬でコントロールできているなら手術は急がなくてもいいよね、とか、バセドウ病を患いながらも二人の子供を妊娠出産できた、と思ってなかなか手術に踏み切れなかったけれど、終わってみればやって良かったと思うので、手術の時のことを書いてみようと思う。

 

アメリカでは甲状腺の先生と、手術する先生は別。手術をすることを決めたら、甲状腺の先生から外科の先生に連絡が行き、外科の先生のオフィスからアポイントを取る為の電話がかかってくる。私の甲状腺の先生にはいつも手術を依頼している外科医がいて、患者が特定の先生をリクエストしなければその外科医に紹介されるとのことだった。

 

後日その外科医の診察を受けたのだけれど、何かしっくり来ない。若い女性の先生で、それが理由ではないんだけれど、言葉では表せないけれどその時は何かしっくり来なかったのだ。そうは感じつつも、その日はそこで手術の意思を確認され、手術日の予約もして帰った。その先生は週に二日手術日を設けていて、私が想像していたよりもずっと早く予約が取れた。

 

そして手術一週間前。ヘルプを頼んだ義理の母の飛行機も予約し、あとは手術を待つのみとなっていた時、主人の仕事関係で、クイーンズ病院のナースを紹介してもらうことになった。彼女も一週間ほど前に同じ病院(クイーンズ)で甲状腺の一部摘出手術を受けたらしく、話を聞かせてもらうために電話をしたら、別の外科医を勧められた。詳しく聞くと、彼女の甲状腺の先生も私と同じ先生で、始めは同じ外科医を勧められたのだけれど、自分の同僚(彼女はオペ室のナース)や、医者をしている自分の兄弟たちに聞いて、より経験があり、技術が上だと思われる先生に決めたとのこと。そしてその先生がお勧めだから、その先生に頼みなさい、と言う。

 

それを言われて、私が感じていた”何かしっくり来ない”と言う思いがむくむくと湧き上がってきて、結局彼女の助けを借り、彼女がオペをしてもらった外科医とまず電話で話し、セカンドオピニオンをもらうというつもりで診察を受けた。

この外科医の先生が、もうめちゃくちゃ良かった。この外科医は普段は癌センターにいて、癌の手術をメインにしているそうなのだけれど、とにかく忙しそうなのに、こちらの都合も可能な限り聞いてくれて、的確なアドバイスをくれる。忙しいのに色々ごめんね、と言うと、暇な外科医にオペを頼みたくないでしょう!とジョークも忘れない。

診察の後は私が持っていた疑問も全てスッキリ解決し、この先生なら信頼してお願いできる!と確信していた。もう後は手術を受けるのみ!麻酔が覚めたら手術はもう終わっている。それまでは術前の不安や恐怖と戦うだけだ、と自分に言い聞かせた。

 

続く...