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サンディエゴ➡︎台湾➡︎シカゴ➡︎ハワイ(現在)の海外ライフ あれこれ

アメリカで妊娠高血圧症候群(Preeclampsia)になり、緊急で出産した話 ①

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前回の出産時、私は妊娠高血圧症候群(Preeclampsia 発音:プリエクランプシア)になった。

出産予定日は12/31で、12/19に検診に行っている。その時の血圧はいつもに比べると高いが、正常範囲と判断されていたもよう。妊娠後期のむくみはとてもひどく、足はパンパンになっていた。

その二日後の夜、いきなり呼吸が苦しくなり、胸が締め付けられるように痛くなって病院に電話をした。私の出産したシカゴの郊外、ハイランドパークにあるNorth Shore Hospitalでは、夜間私が病院に電話をすると、まず病院からオンコールの先生に連絡が行き、15分ほどで先生から私に電話が掛け直されるというシステム。

苦しくて苦しくて、ソファーの上で胸を押さえて悶えている私にとっては、そのほんの15分が永遠のように感じた。

旦那さんがドクターに状況を説明して、ドクターは私と話したいと言ったみたいだけれど、胸が苦しくて話せない。

念のためすぐに病院に来るようにと言われ、シカゴの寒い夜、氷点下の中、車で急いで病院へ向かう。ここで凄かったのが、バタバタしている状況の中、旦那さんが出産準備バッグを持って家を出たこと。これが助かった。まさか翌日に子供が生まれるとは予想だにしていなかった。

 

病院までは飛ばして10~15分くらいの距離だったのに、とにかく息が苦しくて、辛かった。悶えながら、窓を開けて空気を吸おうとする。

 

エマージェンシールームに着いて事情を説明すると、すぐに車椅子に乗せてくれて産科のフロアへ連れて行ってくれた。その間ひたすらI can't breathe! I need oxygen!(息ができない!酸素をちょうだい!)と苦しんでいる私。

 

ナースが分娩室(LDR)へ案内してくれ、このベッドに上がって、と言われ上がったベッド。それから4日間、ベッドから一歩を降りられない事になるとは、私も旦那さんも想像していなかった。

 

アメリカでは多いLDRとは、陣痛(Labor)、出産(Delivery)、回復(Recovery)までを一つの部屋で行うシステム。部屋の移動がないので楽ちん。

 

ナースと先生がバタバタしているので、何かが起こっているのは分かっていた。

先生から、血圧が高くて(上が180ほど)妊娠高血圧症候群になっているということ。

赤ちゃんを体から出さないと母子ともに危険なので、明日の朝から促進剤を始めて出産するということ。

今は自然分娩の予定だけれど、血圧次第では帝王切開になる可能性が高いこと。

今から血圧を下げるためのマグネシウムを点滴することなどが説明された。

 

このマグネシウムがとても厄介。吐き気、眠気、めまい、意識が朦朧とするなど、頭がもう飛んじゃっている感じ。転けてしまうので、自分で立ち上がることも禁止。

出産後は私一人で赤ちゃんを抱っこする事も禁止(投薬が終わればOK)。力が入らず赤ちゃんを落としてしまうかららしい。

おしっこの管も入れられ、ただただ横になっているだけ。

血液検査がたくさんあり、ふと〜い針を両手に何箇所も刺され、全部の検査が終わる頃には午前3時を回っていた。

病室は広くて、ソファーベッドがあったけれど、旦那さんには家のベッドでゆっくり休んで欲しかったので一旦帰ってもらう。

マグネシウムのせいで、目をつぶるとその瞬間意識が飛ぶ。

恐ろしい薬、マグネシウム...

 

 

続く...